青緑色の不思議 アマゾナイト

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大河を思わせるようなおおらかなブルーグリーンが美しいアマゾナイト
青とも緑ともつかない優しい色合いと白い筋がさまざまな表情を見せ、ガラス質の光沢が大変美しい天然石です。和名は「天河石」といいます。

アメリカやブラジル、ペルーなどの各地で採掘され、かつては日本でも長野県、山梨県などで採掘されていたようです。微斜長石と呼ばれる鉱物の一種で、含まれる微量の鉛により色付けがされ不透明に近い青緑色になります。

硬度が低く衝撃に弱いため割れやすく、特定の方向に結晶が割れやすい劈開(へきかい)という性質があり、水にも弱いので、アマゾナイトを扱う際は注意が必要です。

石の内部に虹のような輝きの”シラー効果”が見られるアマゾナイトは大変人気で価値が高いものとされます。

アマゾナイトは青緑色に白のまだら模様を持ちますが、色味を大きく分けると二種類が存在します。
1つは色合いが淡く模様がない、まるで翡翠(ヒスイ)のような見た目のもの。
もう1つは色鮮やかで模様がありターコイズに似ているもの。石に含まれる微量の鉛の量で、この色の違いは生じ、産地によって表情が様々です。

長石グループに属する

アマゾナイトは微斜長石と呼ばれる鉱物の一種です。

この微斜長石は、大本はフェルドスパー、長石というグループに属しています。長石グループには全部で16種類存在し、箱形をしたガラス光沢をした鉱物で、地殻中に普遍的に存在する鉱物でもっとも存在量が多く、ほとんどの岩石に含まれています。地球だけでなく、月で採取される石や隕石の中にも長石は存在しています。

この長石グループに属するもので有名なものは、ムーンストーン、サンストーン、アマゾナイト、ラブラドライトなどです。

長石グループは更に異なる成分をしている二つのグループに分ける事ができます。アマゾナイトが属している微斜長石(マイクロクリン)はカリウム・ナトリウムを主成分にしており、ムーンストーンが属しているアルカリ長石はカルシウム・ナトリウムを主成分にしています。

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