ルチルは金紅石とも呼ばれ、二酸化チタンの結晶の一つです。
金属光沢やダイヤモンド光沢を持つルチルは、チタンが主な成分で火成岩や変成岩などの岩石や鉱物の中に小さく存在していて、鉱床を作るほど広く集まることはほとんどありません。
結晶は柱状の結晶を作ることが多いですが、細い針状の結晶を作ることも。結晶が細くなるほどに赤く見えます。このことが金紅石とも呼ばれる所以です。
また繊細な針状結晶の見た目から、西洋では天使の髪、ヴィーナスの髪という愛らしい名前でも呼ばれていました。
ルチルは他の鉱物中にごく小さな結晶で入り込むことでも知られており、水晶、サファイア、ルビーなどの宝石にインクルージョンが見られることで、スター効果が作り出されると価値が上がります。
ルチルと言えば、水晶中に結晶ができる”ルチルクォーツ”が有名です。金を縁起物とする中国を発祥に金運upの宝石として人気になりました。実際には金色以外には銀や赤、ピンク、ブラウン、ブルーなど様々な色があり、バリエーションは豊かです。