「ネックレス」の種類を解説!

ネックレスとは

意外と知られていないのですが、「ネックレス」は首周りを飾る装飾品の「総称」です。ネックレスは長さや形状によって細分化され、それぞれ異なった名前が付けられています。

そのひとつが「ペンダント」です。石やモチーフなど、「ペンダントトップ(ペンダントヘッド)」と呼ばれるものが、チェーンなどから下がった状態のネックレスのことを指します。ペンダントトップがないものは、ペンダントとは呼びません。

ネックレスは長さによっても細かく名前が分かれています。全長35cm~40cmのものを「チョーカー」、45~50cmを「プリンセス」、50~55cmを「マチネ」、70cm以上を「オペラ」、107cm以上を「ロープ」、142cm以上を「ロングロープ」と呼びます。

チェーン

ネックレスに必要となるパーツに「チェーン」があります。金属製のチェーンには、単体で身に着けても映えるようなデザイン性の高いものから、ペンダントトップの美しさを邪魔しないような控えめなものまで、実に様々な種類があります。装飾品である以上、チェーン選びも「見た目」を重視するのはもちろん大切です。しかし、特にペンダント用のチェーンを選ぶ時には、ペンダントトップの重さに耐え得る十分な強度があるか、きちんと考慮することが大切です。
代表的なチェーンをご紹介するので、お手持ちのネックレスにはどんなチェーンが使われているのか、チェックしてみてください。

アズキ

チェーンの基本形。丸い輪状のコマを連結させている。輪が丸いものを「丸アズキ」、四角いものを「角アズキ」と呼ぶ。

ボールチェーン

金属製のボールが連なったデザインのチェーン。コロコロと可愛く優しい印象。キーホルダーなどに使用されることも多い。ボールにカットを施した「カットボールチェーン」は、面数が増えるので輝きが増す。

ベネチアン

箱状のコマが連結しているチェーン。別名「ボックス・チェーン」。平らなボックス面がスタイリッシュに輝くのが魅力。比較的丈夫と言われている。

喜平

「アズキ」の輪を90°ずつひねり、その両サイド(2面)を平らにしたもの。4面・6面を平らにしたものもあり、面数が増えるほど、輝きが増す。1つのコマに2つコマが通るもの(ダブル)、3つコマが通るもの(トリプル)もあり、数が増える程、重厚感が増す。ボリュームのあるものは、男性にも人気。


留め金具

「留め金具」も、ネックレスにとって重要なパーツです。「単なる金具でしょ?」と軽んじてはいけません。「離れたものを繋げる」ことで初めて完成するネックレスにおいて、最も大切なのは「意図せず簡単に外れてはいけない」ということ。そのため、パーツ同士を繋ぐ「留め金具」の責任はとても大きいのです。チェーンの太さやモチーフの重量を十分に考慮し、しっかりと連結できるものを選ばなければいけません。

同時に、「留め金具も商品の一部」ということも忘れてはいけません。機能性ばかりに気を取られ、金具部分だけ武骨に目立ってしまっては、「美しくある」という装飾品本来の目的が損なわれてしまいます。「外れる心配のない十分な性能」「全体の調和を崩さないバランスの取れたデザイン性」の両方を求められる留め金具は、目立たないながらも、首元の美をしっかりと下支えしている「縁の下の力持ち」なのです。

様々な種類の中から、代表的なものをご紹介します。留め金具の使用感には個人差が出やすく、商品によっては使いづらさを感じることがあるかもしれません。金具の種類変更に応じてくれる店もあるので、相談してみるといいでしょう。

引き輪

ツマミが付いたリング状の金具。ツマミ側は内外2重構造になっていて、ツマミを動かすことで内側の金具の出し入れが可能。開いた隙間に、アジャスターやプレート(ダルマ環)を入れ込んで留める。引き輪に直結した輪(丸環)は、わざとロウ付けがされていない。これは万が一チェーンを引っかけてしまった時、この丸環が開くことでチェーンが途中で切れるのを防ぐため。

カニカン

カニの爪のような形をしていることが名前の由来。ツマミを引くと金具の一部が内側に動いて開き、手を離すとバネの力で元に戻ることで閉じる。アジャスターやプレートを入れ込んで留める。

アジャスター

5cmほどの小さな鎖。引き輪やカニカンの相手として、ネックレスの逆端に付けられる。鎖のどの環にも留められるので、ネックレスの長さを自由に調節できる。先端に付いた「テール玉」にはデザインを施したものも多く、ネックレス着用時の後ろ姿も演出できる。

プレート(板ダルマ・ダルマ環)

大小の穴が開いた平たいプレート状の金具。引き輪やカニカンの相手として、ネックレスの逆端に付けられる。大きい穴に留め金具を入れ込んで留めるが、アジャスターのような長さ調節はできない。

マンテル(トグル)

輪状パーツに棒状パーツを通し、棒状パーツを90°倒すことで棒が輪に引っかかるようにして留める。ダッフルコートに使用される「トグルボタン」と同じ原理。両方の大きさが合わないといけないので、必ず「対」で使用する。単体でも十分主役になれるくらい凝ったデザインのものもある。

差し込み式クラスプ

上下方向に柔軟性がある金具を、対金具に差し込んで使う。片方の金具を指で軽く押さえながら、対になっている金具の隙間に入れる。指を離すと押さえられていた金具の高さが元に戻り、金具が留まる仕組み。外す時はこの逆。長さ調節はできない。凝ったデザインのものが多く、パールのネックレスに使われる金具には小さなパールがあしらわれていることも。

中折れクラスプ

折りたたむことができるパーツを対金具の隙間に入れ込み、2つ折りにすることで留める。フラットなデザインで、ブレスレットなどに使われることも多い。

ニューホック

球状の突起部分を、対金具の穴に押し込んで留める。留めるのも外すのも「押す」動作だけでできるので、着脱が簡単。長さ調節はできない。

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