ガーネット(1月誕生石)

1月の誕生石であるガーネット。
「アルマンディンガーネット」と言われる濃紅の色合いが代表的です。日本語名は熟れたザクロを彷彿とさせるため「ザクロ石」と呼ばれています。

実はガーネットは14種類の鉱物の総称を指す宝石としての総称名であり、一般的に知られる深紅のガーネット以外に、グリーンやオレンジ等様々な色のものが存在します。

他の鉱物とは違い、鉱物中に不純物が混ざることで色が変化するのではなく、ガーネットそのものに色があります。

古代より語り継がれる伝説

ガーネットには数多くの伝説や言い伝えが残されています。
古代ギリシャ神話では、永遠という意味を持つ宝石とされ旧約聖書では奇跡をもたらす宝石とされていました。

アレキサンダー大王がインドから自国へと持ち帰ったという言い伝えや、中世ヨーロッパでは一族の血の結束を表すとして、王家の紋章として尊ばれ重宝されてきました。数々の神話にも登場することから、人々の信仰や希望には欠かせないものだったのかもしれませんね。

また、今日のファッションに影響をもたらしたと言われる、フランス王妃マリーアントワネットの首元にも飾られていることから、女性の美の象徴にもなっています。

幻のガーネット

数あるガーネットの中でも、ひと際美しい幻のガーネット。
イリデッセンスと呼ばれる虹のような輝きをする大変美しいガーネットで、レインボーガーネットと呼ばれています。

かつてはメキシコでも採掘されましたが、現在では採掘が難しくなっているため、希少性が高く質の高いものが新たに市場に出回ることはあまりありません。

そんな希少性が高いレインボーガーネットが、2004年に奈良県吉野郡天川村の川迫鉱山と行者還岳で発見され大きな話題となりました。
天川村産のレインボーガーネットは、メキシコ産にも遜色がなくむしろそれ以上に美しさを放つものが採掘がされたのだとか。

残念ながら、現在は自然保護のために採掘禁止となっており天川村産のレインボーガーネットが新たに市場に出回ることはありません。

世界的に見ても、新たな鉱脈が見つかることはあまり無く希少性は高まる一方です。

結婚18周年記念に!

銀婚式や金婚式といった節目のお祝いがあるのは有名ですが、実は結婚1年目から順に記念日があるのはご存知ですか?

結婚の周年をお祝いする習慣は19世紀イギリスから始まったとされ、明治以降日本に伝わってきたとされています。

そのなかでも、ガーネットはガーネット婚と呼ばれ、18周年記念になります。
ガーネットの石言葉は忠実や変わらぬ愛であり、互いをねぎらいながらこれからも共にいようという思いが込められています。

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