透き通るような水色が美しいアクアマリン。名前の由来も、その見た目からラテン語のアクア(水)とマリン(海)から名付けられています。
アクアマリンという名前は宝石名で、鉱物名はベリル(緑柱石)と呼ばれるグループの一つです。同一の鉱物には、緑色のベリルに名付けられた、「エメラルド」なども含まれます。
ブラジルが最大産出国で他にはロシア、モザンビーク、ナイジェリアなどで採掘されます。
サンタマリア・アクアマリン
最高級のアクアマリンとされるサンタマリア・アクアマリン
目の覚めるような濃いマリンブルーが特徴的です。
サンタマリアの名前をいただくアクアマリンは、もともと20世紀前半にブラジルのサンタマリア地方で見つかった深い青が魅力のアクアマリンに対して付けられました。発見された地方にちなんで『サンタマリア・アクアマリン』と名付けられました。
貴重なアクアマリンとしてもてはやされましたが、20世紀半ばに鉱山が閉山。
その後、1970年代にアフリカのモザンビークの鉱山で新たに
同じような深みのある青いアクアマリンが発見され、
『アクアマリン・サンタマリア・アフリカーナ』と名付けられました。
どちらも希少価値が高く、良質なものは市場に出回ることはほとんどありません。
マリーアントワネットが愛した宝石
フランス王妃マリーアントワネットがダイヤモンドと共に愛したアクアマリン。
中世のヨーロッパでは、キャンドルなど夜の照明の中でアクアマリンがひと際煌びやかに映えることから、夜会用の宝石として好まれており「夜の女王」という名がつくほど、夜に輝きを放つ宝石でした。