5月の誕生石であり、新緑を思わせるような緑色をしたエメラルド
日本語名は「翠玉」
実は、3月の誕生石であるアクアマリンと同じべリル(緑柱石)という鉱物から出来ています。このベリルはクロムを含むことで緑色に変化し、エメラルドの美しい輝きになります。
このベリルに、鉄が入ると水色のアクアマリンになり、マンガンが入るとピンク色のモルガナイトに変化します。
エメラルドカット
エメラルドの特徴として、内包物に”インクルージョン”と呼ばれる傷が多いため衝撃に弱く、すぐに壊れてしまう弱点があります。
この弱点をカバーするためにエメラルド特有のカット方法が生まれました。
それがエメラルドカットです。
エメラルドの原石は六角柱の形をしており、効率的に六角形をなるべく角を少なくして、欠けにくくするためにエメラルドカットと呼ばれる方法が生まれました。
宝石名がカットの方法になっているのは、エメラルドだけです。
稀代の大女優 エリザベス・テイラー
ハイウッド黄金時代を代表する大女優エリザベス・テイラー
彼女は2011年に亡くなるまでに数々の名作映画の主演をし、大女優の名を欲しいままにしてきました。
数多の恋愛スキャンダルで世間を賑わわせ、8回の結婚と離婚を繰り返すなど、名実ともに華やかな大スターです。
そんな華やかな大女優は宝石コレクターとしても知られており、所有する宝石総額は150億円を超えるとも言われてます。
―大女優とエメラルド―
きらびやかなこの2つを結び付けるにはふさわしい愛が溢れるエピソードがあります。
エリザベス・テイラーと5・6番目の夫リチャード・バートンは、映画「クレオパトラ」や「予期せぬ出来事」等、いくつもの映画で共演し、ともに既婚者でありながら秘かな愛を深めていきました。リチャード・バートンから、結婚した際に贈られたエメラルドのネックレスは彼女のお気に入りとして知られています。16個ものエメラルドがあしらわれたネックレスは、1962年の婚約時にもバートンから贈られた最も大きなエメラルドのブローチを付けてふたつのネックレスとして使用していたそうです。
生涯で一番愛した伴侶だったとされるリチャード・バートン
大女優とエメラルドには華やかなエピソードは、より一層宝石を輝かせますね。