モチーフに込められたそれぞれの意味

ジュエリーの歴史

太古の昔、人類が一番最初に身に着けたジュエリーは、泥や炭などで、体に装飾を施したものとされています。現在のように着飾るというよりは、体を護る”護符”や”魔除け”としての役割が強かったようです。装身具には、悪霊や災いから身を守る力があると信じられてきました。それから、貴金属が登場するまでは、捕獲した動物の骨、植物や石などで装飾されるようになりました。装身具として魔除けのほかにも意味を持つようになり、動物の骨は、大きな敵と戦った事で自分の力を相手に示すために。また、植物や石を装飾品の使用するのは、当時植物や石はお金に使われている事も多く、富を象徴するものでした。

文明が開化するにつれ、ジュエリーは次第に魔除けや護符としての役割から、権力者が権力を誇示するためのものとして変化していくことになります。身分階級や貴族文化が発展するにつれ、華美な装飾品が主流となりネックレスや指輪などを始めとするジュエリーの文化が進歩を遂げました。

モチーフに込められた意味

ジュエリーを見ていくと定番の星やハート、クラウンなど多くのモチーフがありますが、それぞれに意味があるのはご存じでしょうか?

モチーフが発展したのは、西洋が始まりだとされています。魔除けや願いを成就する事や愛を示すといった、目で見ることも形にもできない思いを込めるということで様々なモチーフが誕生しました。そこで、代表的なものをいくつかご紹介したいと思います。

  • クロス
    キリスト教に代表されるクロスは、風、水、火、土の4元素を表します。天と地が交わる形は生命の象徴とも。クロスは、復活と再生を意味するので、繁栄をもたらすともされています。
  • ハート
    心を表すハートは、愛が宿る大切な場所であり、愛情や幸福を示します。永遠と続く恋愛の成就や結婚を叶える後押しなど。
  • クラウン
    最高地位である王が身に着ける王冠は、権力の象徴であり、富、名声、繁栄、勝利などすべての幸福を意味します。勇気がもらえるモチーフです。

  • ギリシャ神話を始めとする各地の神話では、月は女神とされるため、すべての女性に対するお守り的なモチーフです。月の絶えず繰り返し行われる満ち欠けは、成長を意味します。また、暗い夜を照らすように先を優しく示してくれるため、正しい道に導いてくれるという意味も。

  • 暗い夜をキラキラと照らす星は、希望や願いを叶えるモチーフです。星のモチーフはメソポタミア文明頃からあり、各地で魔除けの意味など今日まで変わることなく使用されてきました。日本では陰陽道の五芒星として星を用いて魔除けに使いました。

  • 大切なものを守るためのアイテムである鍵は、魔除けの意味を持つモチーフであり、家の門や扉を開けるという本来の役割から、繁栄や幸福を呼ぶとされています。
  • クローバー
    見つけると幸せになれることで有名な4つ葉のクローバ。4つの葉一つ一つに意味があり、faith(誠実)、hope(希望)、love(愛情) luck(幸福)を表しています。(3つの葉の場合は、faith(誠実)、hope(希望)、love(愛情)を表します。)
  • ホースシュー(馬蹄)
    馬にとって蹄は命に関わる大事な場所。馬の蹄に着けるホースシューは、靴のような役割で蹄を保護するものです。U字型をしていることから、ヨーロッパでは幸福を受け止めるとされていました。

ジュエリーの起源とモチーフについては諸説ありますが、古来より私たちの生活には身近なものでした。上記以外にも様々なモチーフが存在します。たくさんのモチーフの中から自分にあったモチーフを探してみるのはいかがでしょうか?

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