蛍のような輝き 蛍石

fluorite

蛍石は過熱すると発光する性質を持っており、破片を火の中に入れると、蛍が暗闇のなかで光っているように見える様から蛍石と名付けられました。
また、蛍石には鉱石に働きかけて金属だけを溶かし出す性質があり、ヨーロッパでは古くから鉱石から金属を取り出すときに一緒に蛍石を入れて燃やしていました。英名のフロ―ライトはこの金属を溶かし流すことから、「流れる」を意味するラテン語の”フルール”から来ています。色は無色透明から紫、緑、青などがあります。

紫外線に光る石

蛍石は紫外線に当たると発光し、その光は蛍光と呼ばれています。すべての蛍石が光るのではなく、蛍光性のある希少なものだけが紫外線に当てると紫、青色なネオンカラーに光ります。この蛍光現象はダイヤモンドなどの他の石でも見られますが、最初に蛍光現象を発見した石が蛍石だったため、「フローレッセンス」と呼ばれるようになりました。

高級カメラのレンズに…!

蛍石は軽量で透過率や屈折率の波長分散が極めて小さく、レンズを透過できる透過波長領域が広いため、カメラや顕微鏡などのレンズに使われてます。強度が弱く加工がしにくいため、高級なものとして扱われています。

fluorite
最新情報をチェックしよう!
>