ジュエリー素材としてはお馴染みのシルバーですが、時間が経つと黒っぽく変色するのが難点です。これは大気中や汗などに含まれる水分や硫化水素等と接触して、表面に硫化銀ができるためです。「サビ」だと思われることも多いのですが、これは酸素との反応の結果なので、サビではありません。どんな金属との合金にすれば変色を防ぐことができるのか、以前から様々な研究がされてきているのですが、いずれも成功に至っていないのが現状です。
補助的な変色防止策として、銀製品には「ロジウムメッキ」が施されることが多いです。メッキ被膜は硬いため、キズが付きにくくなりますが、銀そのものがもつ本来の美しい白さを隠してしまうのが、残念なところです。