「ファインジュエリー」「コスチュームジュエリー」「アンティークジュエリー」。違いが分からない!

あまり馴染みのない呼称かもしれませんが、これらにははっきりとした違いがあります。知っていると、あなたの欲しいジュエリー像がもっとクリアに見えてくるかもしれません。

ファインジュエリー

「貴金属(金・銀・プラチナ類)」と「宝石(人間が美しさを認める天然産出の物質)」のみを使用して作られた装身具のこと。「宝飾品」と同じ意味を持ち、「高級・上質」などのイメージを持たれるのが一般的です。使用素材が限定されるので財産的価値が高くなり、市場価値も変動します。

コスチュームジュエリー

使用素材の制限がない装身具のことで、「ファインジュエリー」と対極にある言葉です。ガラスやプラスチックなどあらゆる素材を使用できるため、財産的価値は低いですが比較的安価に入手できます。

自由なデザイン性と装飾性が最大の魅力。パリのファッション界で最初にコスチュームジュエリーを流行させたのは、かの有名なデザイナー:ココ・シャネルと言われています。その後著名なハリウッド女優やファーストレディーたちに愛用され、時代とともに「ニセモノ・安物」といったイメージは払拭されていきました。今ではその芸術性の高さから、低品質のファインジュエリーよりも高値で取引されることも珍しくありません。

アンティークジュエリー

製作されてから100年以上が経過した装飾品のことで、ヨーロッパ諸国で作られたジュエリーを指すのが一般的です。英帝国の絶頂期「ビクトリア時代」、自然界の美を尊んだ「アールヌーボー」、幾何学的構図に合理性を見出した「アールデコ」…と、1800年頃~1900年初頭にかけて特徴的な歴史を歩んだヨーロッパ。その時代背景とともに職人たちの技術も向上し、作品にはそれがいかんなく反映されています。

歴史的背景、独特なデザイン、現代では途絶えてしまった技術など、奥深い価値の数々が1世紀以上が過ぎた今でも人々を魅了し続けています。

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