ジュエリーとアクセサリーの違いとは？

「ジュエリー」と「アクセサリー」という言葉の意味を強く意識することは、普段の暮らしの中でほとんどありません。

この2つの言葉を「同じ意味の言葉」として捉えている方も多いのではないでしょうか？

しかし、実はジュエリーとアクセサリーには大きな違いがあるのです。

この記事ではそんなジュエリーとアクセサリーの違いや、ジュエリーを身に着ける理由、意味について、丁寧に解説していきます。

ジュエリーとアクセサリーの違い

同じ意味合いで使われることも多いジュエリーとアクセサリー。

しかし、ジュエリーは高い永久性があるのに対し、アクセサリーは劣化しやすいため、全く同じ意味の言葉というわけではありません。

詳しく解説していきます。

ジュエリーとは

ジュエリーとは、金銀などの貴金属や、ダイヤモンド、ルビーといった天然宝石から作られた装身具のこと。

希少価値の高い素材を使うことはもちろん、明確に硬度の基準を定め、高い耐久性を誇るところが特徴です。

その耐久性の高さから「ジュエリーは一生もの」と言われることも多く、母から子へ、世代を超えて受け継がれることも珍しくありません。

また、ジュエリーは長く愛されるよう、工夫がたくさん施されているところもポイントです。

例えば輝きが増すように「明かり取り」という、光を取り入れるための隙間を作ったり、「立て爪」という留め方で宝石の紛失を防いだりと精巧に作られています。

アクセサリーとは

アクセサリーは、真鍮やガラスなど、比較的希少性の低い素材で作られた装身具のことです。

アクセサリーの定義は広く、ネックレスやピアスなどのほか、靴や眼鏡、帽子などもアクセサリーに含まれます。

そんなアクセサリーの特徴は、安価でトレンドを押さえられるところです。

ジュエリーに比べると劣化しやすく耐久性は低いですが、そのぶんお手頃価格で気軽に入手することができます。

ジュエリーが一点でコーディネートの主役になるのに対し、アクセサリーは服を主役とし、主役を引き立てる脇役目的で利用されるのが一般的です。

ジュエリーはなぜ身に着けるの？

近年はジュエリーを着けないという人も少なくありませんが、ジュエリーには身に着けるメリットがたくさんあります。

この項目ではそんなジュエリーを身に着ける理由についてご紹介していきますね。

お守りとして

ジュエリーには魔除けや神秘的な力があるとされ、古来よりお守りとして身に着けられてきました。

現代でも肌身離さず着けられるジュエリーを「お守り」として大切にしている人は少なくありません。

事実、美しいジュエリーは不安や苛立ちで荒れた心を落ち着かせてくれる力があります。

近年では「お守りジュエリー」として、就寝時でも邪魔にならない小ぶりなデザインの商品も増えており、お守り代わりにジュエリーを身に着ける人は今後ますます増えそうです。

石の力を信じて

天然宝石は種類に応じて「石言葉」を持っており、力を秘めていると考えられています。

例えば、結婚指輪として人気のダイヤモンドリングですが、ダイヤモンドには「永遠の絆」という石言葉があります。

このように、「自分の願いや理想を後押ししてほしい」という気持ちでジュエリーを選び、身に着けるという人も多いです。

石言葉は鉱物学者や宝石商が石の歴史や逸話から決めているため、科学的な根拠があるわけではありません。

しかし、美しいジュエリーを身に着け自分の意識を変えることで、普段以上の力を出せるということはあり得ます。

気分を上げるため

いつもと同じメイク・ファッションでも、そこにお気に入りのジュエリーがプラスされるだけで気分は上がるもの。

「ジュエリーたった一つ」ではありますが、そのたった一つが気分やモチベーションを劇的に向上させてくれます。

特に大切な人からの贈り物や、自分へのご褒美として購入したジュエリーは、思い入れもひとしお。

電車の窓ガラスやトイレの鏡などでふとジュエリーを目にするたび、持ち主に活を入れてくれたり心を癒してくれたりするでしょう。

ジュエリーは着ける場所にも意味がある

ジュエリーは石言葉があるだけでなく「どこに身に着けるか」ということにも意味を持っていると考えられています。

もちろん、自分の着けたい場所に着けるというのも正解ですが、ここからは参考として、各場所にジュエリーを着ける意味をご紹介します。

ネックレス

首もとを飾るネックレスは、人類最古のアクセサリーです。

そんなネックレスには「自分の中にある強さを引き出す」という意味があるといわれています。

この意味の理由は、かつて狩りをしていた時代、仕留めた獲物の牙やツノなどを首からぶら下げ周囲に自分の強さをアピールしたという歴史があるから。

現代でも「今日は絶対に頑張りたい！」という日には、ネックレスを着けてみるといいかもしれません。

ピアスやイヤリング

顔周りを華やかにしてくれる、耳元のジュエリー。

古来よりピアスやイヤリングには「魔除け」の効果があると考えられていました。

これは、魔物は耳から体内に入りこもうとするが、美しく光るものを嫌うと考えられていたためです。

現代では魔除けという意味よりも「左耳のピアスは男性らしさ、右耳のピアスは女性らしさを象徴する」という意味で語られるのが一般的です。

しかし、この意味はピアスホールの個数によっても変わるため、手軽にピアスホールを開けたり塞いだりできるようになった現代では、あまり浸透していません。

とはいえピアスやイヤリングは、デザインや素材によっては着けっぱなしにすることもでき扱いやすいので、初めてのジュエリーにもおすすめです。

ブレスレット

ミサンガやパワーストーンブレスレットを着ける風習からもわかるように、願いを込めたいときは腕回りを飾ると効果的とされています。

ブレスレットに込められた意味は「右に着けると力を放出し、左に着けると力を吸収する」です。

この他にも右は現実面に変化を、左は精神面に変化をもたらすともいわれており、シチュエーションに応じてブレスレットを付け替える人も珍しくありません。

ブレスレットは顔から離れているので、ネックレスやピアスほど目立ちませんが、その分さりげなくジュエリーを身に着けることができます。

リング

指先を美しく見せてくれるリング。

そんなリングはかつて権威の象徴として着けられていました。

現代では着ける指によって意味が変わると考えるのが一般的。各指が持つ意味は以下の通りです。

リングは、鏡越しではなく装着しているところを直接目にできるので、意味を深く意識することができるでしょう。

永久性あるジュエリーで輝く毎日を

ジュエリーとアクセサリーの違いを説明するとともに、ジュエリーを着ける理由や意味についてご紹介しました。

ジュエリーとアクセサリーの最も大きな違いは永久性です。

希少価値の高い、高品質な素材で作られたジュエリーは、万が一破損やサイズが合わなくなってもお直しをして使い続けることができます。

また、ジュエリーを身に着ける理由は人それぞれですが、他人のためではなく自分のためにジュエリーを身に着ける人がほとんどです。

素敵なジュエリーには人の意識を変える効果があり、着ける人の魅力をより輝かせてくれるでしょう。

ジュエリーは奥深く、宝石の種類や身に着ける場所によっても意味があるとされているので、興味があればさらに調べてみて下さいね。